ホワイトヘッドは19世紀から20世紀にかけて活躍したイギリス出身の科学者・哲学者です。この時期には社会と科学においてかつてない大きな変動と進展があり、彼はそれらを結び合わせようとして自らの哲学を構築しました。その鍵となるのが「有機体」という結合様式です。思想の統合手法の構成要素である哲学そのものが、思想、そして生きることと同じく総合に向かう動きとしてかたどられる。そんなあり方の一つのモデルをホワイトヘッド哲学は提供しています。それは科学=分科した学が出会い相互に関わりあって一つの全体をなす生物や社会という「有機体」での学の関係の仕方を示唆するものなのです。
日本ホワイトヘッド・プロセス学会 A. N. Whiteheadの略歴 |
『理想‐特集:ホワイトヘッド』が理想社より出版されました。 |